オーバルノブ、オクタゴナルノブを取り付ける際、正しくノブを取り付けてもノブが傾いた様な状態になる場合があります。
ガラス製のノブは扉の厚みを調整する事で解決出来ますが真鍮製のノブは残念ながら、解決方法はありません。
オーバルノブ、オクタゴナルノブを検討されている方はその点をご承知おき下さい。
ここではガラスオーバルノブを例に傾きを調整する方法についてご説明します。
オーバルノブの理想的な取付状態はドアノブの長径(楕円型の長い方の直径)の中心線が垂直である事です。
※ドアノブの傾きを見やすくする為にローゼットを取り外しています。
『ノブが傾いた状態』とはドアノブの長径の中心線が垂直ではない状態の事です。
※ドアノブの傾きを見やすくする為にローゼットを取り外しています。
扉の厚さによってはドアノブを真直ぐ取り付ける事が出来ない場合があります。
ノブを真直ぐ取付ける為には扉の厚みを調節する必要が有ります。
要求される扉の厚みは以下の式の通りです。
扉の厚み(mm)=27.04+(0.62 x n)
※ nは0〜36の整数
真鍮製オーバルノブ、オクタゴナルノブの場合は残念ながらノブの傾きを修正する事は出来ません。
これはガラス製ノブと真鍮製ノブの構造が異なる為です。
真鍮製オクタゴナルノブの場合も残念ながらノブの傾きを修正する事は出来ません。
これはガラス製ノブと真鍮製ノブの構造が異なる為です。
オクタゴナルノブの傾きはオーバルノブと比べて殆ど気にならないと思いますが、下記の説明の様な状態になります。ご承知おきください。
弊社の考えるオクタゴナルの理想的な取付状態は以下の通りです。
1.扉の框(かまち)とローゼットの4辺が平行
2.ローゼットのネジ穴の位置が平行、或いは垂直
3.ローゼットの辺とノブ(握り玉)の辺が平行
1番と2番の要件はローゼットの取り付け位置とネジ穴の位置を調整するだけです。
しかし3番に関しては調整する事が出来ません。
オクタゴナルノブの傾いた状態とは3番の要件を満たしていない状態です。
左の写真は3番の要件を満たしている状態です。
分かりやすくするために青い印が付けてあります。この青い印が一直線に揃っている時『ローゼットの辺とノブ(握り玉)の辺が平行』になっています。
正面からの図。
青と赤の印の位置がノブ(握り玉)とローゼットで一致しています。
※説明のためにノブを分解しています。
青い印が一致していません。
3番の要件を満たしていない状態です。
この状態の時が『ノブが傾いた状態』であると考えています。
正面からの図。
青と赤の印の位置がノブ(握り玉)とローゼットで一致していません。
※説明のためにノブを分解しています。